求人の「実働8時間」はウソ?元14時間労働・現役エンジニアが本音で解説

求人の「実働8時間」はウソ?元14時間労働・現役エンジニアが本音で解説
この記事でわかること
  • 「実働8時間」という表記の正確な意味
  • 求人票の「実働8時間」がウソになる2つのパターン
  • 前職の飲食チェーンで実際に起きていたこと(私の体験談)
  • 「本当に8時間で帰れる職場」の見極め方
  • 労働時間の問題を根本から解決する方法
あやせ

こんにちは。WEBエンジニアのあやせです。

「求人に実働8時間って書いてあるけど、本当に8時間で帰れるの?」

そう疑っているあなた、その感覚は正しいです。

実は私、前職の飲食チェーンで毎日14時間働いていました。もちろん求人票には「実働8時間」と書かれていました。残業代はほぼゼロ。でも、それが当たり前だと思って3年以上働き続けていました。

27歳でエンジニアに転職した今は、残業ほぼゼロ・完全在宅・有給も普通に取れる環境で働いています。

この記事では、「実働8時間」の意味・ウソになるケース・そして本当に働きやすい職場を見つける方法を、実体験を交えて正直にお伝えします。

目次

まず「実働8時間」とはどういう意味か

求人票でよく見る「実働8時間」という表現。

これは「休憩を除いた実際の労働時間が8時間」という意味です。

日本の労働基準法では、1日の労働時間の上限を8時間と定めています(第32条)。

つまり「実働8時間」とは、法律上の上限ギリギリで働く、という意味でもあります。

「実働」と「拘束時間」は違う

混乱しやすいのが、実働時間と拘束時間の違いです。

用語意味
実働時間実際に働いている時間(休憩を除く)
拘束時間実働時間+休憩時間(職場にいる時間の合計)

たとえば「実働8時間・休憩1時間」という求人なら、職場に9時間いることになります。さらに通勤時間が前後に加わります。

「実働8時間」と書かれていても、拘束時間はそれより長いという点は最初に把握しておきましょう。

「実働8時間」がウソになる2つのパターン

求人票の「実働8時間」が現実と乖離するケースは、主に2つあります。

パターン①:サービス残業が常態化している

定時は8時間でも、毎日2〜3時間のサービス残業が当たり前になっている会社があります。

残業代が出ないため、給与明細には反映されません。でも実態は10〜11時間労働。これが「実働8時間はウソ」と言われる最も多いケースです。

私が働いていた飲食チェーンがまさにこれでした。

求人には「実働8時間」と書かれていましたが、実際には開店準備から閉店後の片付けまで含めると14時間近くいることがほとんど。

残業代は出ず、「みんなやってるから」という空気で誰も声を上げませんでした。

パターン②:「みなし残業」が含まれている

求人票に「固定残業代○時間分含む」という表記がある場合、すでに一定時間の残業が給与に織り込まれています。

これ自体は違法ではありません。

ただし「みなし残業分を超えた場合は別途支給」という条件が守られていないと問題になります。

固定残業代の記載がある求人は、「この会社は残業が前提だ」と読み替えて判断することをおすすめします。

残業代が出ない残業は違法

念のため確認しておきましょう。

法定労働時間(1日8時間・週40時間)を超えて労働させる場合、会社は原則として、その超えた時間について25%以上の割増賃金を支払う必要があります(労働基準法第37条)。

サービス残業(無賃金での時間外労働)は労働基準法違反です。

「ここはみんなそうだから」「空気を読んで」という理由は法的には通りません。

とはいえ、「違法だからすぐ改善される」と期待するのも現実的ではないことは、働いている方なら肌感覚でわかるかと思います。

本当に「実働8時間で帰れる職場」の見極め方

転職活動中に「この会社は本当に定時で帰れるのか」を確認するには、以下の方法が有効です。

① 月の平均残業時間を直接聞く

面接で「月の平均残業時間はどれくらいですか?」と聞きましょう。

「20時間以下」と答えた場合、さらに「最近3ヶ月の実績で教えてもらえますか」と具体的に聞くと、誤魔化しにくくなります。

② 口コミサービスで社員の声を確認する

転職会議・OpenWorkなどの口コミサービスで「残業」「退社時間」のキーワードで検索すると、実態を把握しやすくなります。

③ 36協定の内容を確認する

正式には「時間外・休日労働に関する協定届」といいます。

法律上の残業時間の上限が定められており、締結内容を開示している会社はホワイト寄りである指標になります。

IT・エンジニア職種は「本当に8時間で帰れる」会社が多い

私がエンジニアに転職してから、一番驚いたのがこれです。

定時になったら本当に仕事が終わる。

前職の飲食では「定時=出発の準備を始めていい時間」でも「早く帰るのは申し訳ない時間」でもありました。今いる職場では、定時になればSlackをさっと閉じて仕事が終わります。

当たり前のことのようですが、飲食から転職した私にとっては、最初の数週間は少し戸惑うくらいのギャップがありました。

IT職種がこうなっている理由のひとつは、成果が数値で見えやすいことです。

体を使う仕事と違い、8時間で仕事が完結するように設計しやすい。また、リモートワークが普及した結果、「在席しているように見せる」文化が根本的に崩れたことも大きいと思います。

飲食からエンジニアへ転職した私のBefore/After

参考までに、転職前後の労働環境を正直に比較します。

飲食チェーン正社員時代エンジニア転職後
実働時間14時間(求人票は8時間)8時間(実際も8時間)
残業代ほぼなし発生時は全額支給
休日週1あれば良い方土日祝+年間休日120日以上
有給取れない空気年35日以上・普通に取れる
年収300万円台500万円台(初年度)
通勤毎日完全在宅

「実働8時間」が本当に守られている職場は、存在します。ただ、飲食業界では見つけるのが難しかったのも事実でした。

エンジニア転職で「本当の8時間労働」を手に入れる方法

「じゃあエンジニアになれば解決するのか」と思った方、方向性としては正しいです。

ただ、エンジニアへの転職には「技術力の習得」というハードルがあります。私が27歳・PC未所有・完全未経験の状態でも突破できた方法が、就職支援付きの無料プログラミングスクールを使うことでした。

費用ゼロで2〜3ヶ月の技術研修を受けてから転職活動に臨む方法で、私はこのルートで飲食からエンジニアに転職できました。

対象条件(事前確認を)

  • 30歳以下
  • 首都圏での就職希望
  • 職歴・学歴不問(フリーター・ニート可)

プログラマカレッジの無料説明会に申し込む

31歳以上・地方就職を希望する方はエージェント活用が現実的です。

よくある質問

Q. 求人票に「実働8時間」と書いてあっても残業させられるのは違法ですか?

A. 残業自体は36協定があれば合法ですが、割増賃金なしの時間外労働(サービス残業)は労働基準法違反です。残業させるなら25%以上の割増賃金を支払う義務があります。

Q. 「みなし残業制」の会社は避けるべきですか?

A. 一概にそうとは言えません。みなし残業分を超えた場合に追加支給される制度が守られているなら問題ありません。入社前に「超過分の支払いはありますか」と確認するのがポイントです。

Q. サービス残業をさせられています。どこに相談できますか?

A. 労働基準監督署(厚生労働省の出先機関)に無料で相談できます。また、総合労働相談コーナーも匿名で相談できます。ただし、環境を変えることが長期的な解決策になることも多いです。

Q. 飲食以外からでもエンジニアになれますか?

A. なれます。職歴・業種は問いません。私の知る限り、小売・サービス・事務など、様々な職種出身のエンジニアが職場にいます。

まとめ

「求人票の実働8時間はウソか?」という問いへの答えは、「ウソとは言い切れないが、現実と乖離している職場が多いのは事実」です。

  • 「実働」=休憩除いた労働時間。拘束時間はそれより長い
  • サービス残業が常態化している職場では「実働8時間」は名ばかりになる
  • 残業代なしの時間外労働は法律違反
  • IT・エンジニア職種は「本当の8時間労働」が実現しやすい業種のひとつ

私は27歳で飲食チェーンを辞め、エンジニアに転職して10年以上が経ちます。

あのまま14時間労働を続けていたら、と思うとぞっとします。

「本当に定時で帰れる職場」は存在します。環境を変えることを恐れないでほしいと思います。

関連記事

目次