飲食正社員はなぜ長時間なのに給料が安いのか【元飲食正社員が構造から解説】

飲食正社員はなぜ長時間なのに給料が安いのか【元飲食正社員が構造から解説】
この記事でわかること
  • 飲食業が「長時間なのに低賃金」になる3つの構造的理由
  • 「手取り17万・時給600円台」という実態
  • この構造を変えることができるのかの現実
  • 飲食から給与を上げるための現実的な方法
あやせ

こんにちは。WEBエンジニアのあやせです。

「こんなに長く働いているのに、なぜ給料がこれだけしかもらえないんだろう」

飲食正社員で働いていた頃、何度もそう感じていました。

私が飲食チェーンで正社員として働いていた頃、月収は手取り17万円前後でした。1日14時間・週6日働いて、です。時給換算すると600円台になる計算でした。

「長時間働いているのに給料が安い」——これは個人の問題ではなく、飲食業の構造的な問題です。

目次

飲食業が低賃金になる3つの構造的理由

理由① 利益率が構造的に低い

飲食業は原材料費・人件費・店舗賃料がかかる上に、価格競争が激しく、利益率を高くしにくい業種です。

原材料費と人件費を合わせた「FLコスト」が売上の60〜65%を占めるのが飲食業の一般的な目安です。これが他業種(例えばIT系サービス業)と比べると、利益として残るお金が少なくなる構造です。

理由② アルバイト・パートが多く、正社員への配分が減る

飲食店のホールやキッチンの多くはアルバイト・パートが担います。その人件費は時給×時間で計算されるため、正社員の「見えない残業」は人件費としてカウントされない場合があります。

結果的に「正社員の給与を減らして人件費を調整する」構造が生まれやすいのです。

理由③ 正社員のサービス残業が「固定費扱い」になる

飲食業では「閉店後の片付けまで仕事」「準備も業務」という認識が広く、残業代が発生しにくい運用が常態化しています。

法律上はサービス残業(残業代なしの時間外労働)は違法ですが、業界全体に染み込んでいると「これが普通」という感覚になってしまいます。私もそうでした。

「この構造は変わるのか」という話

飲食業の低賃金・長時間問題は、業界全体の課題として認識されています。最低賃金の引き上げや働き方改革の流れはありますが、飲食業の収益構造が根本的に変わるには時間がかかります。

個別企業レベルでは待遇の良い会社も存在しますが、業界全体の平均を変えるのは一朝一夕ではありません。

「この業界に居続けることで状況が改善するか」——

その問いの答えは、厳しいものになりがちです。

飲食で給与を上げる3つの選択肢

現実的な選択肢を整理します。

選択肢①:今の会社で出世する

店長→エリアマネージャー→本部

このルートで年収を上げる方法です。ただし年収の天井は見えやすく、その過程もハードです。

選択肢②:待遇の良い飲食企業に転職する

同じ飲食でも、企業規模や業態によって待遇が異なります。

ただし飲食業全体の構造問題は変わらないため、根本的な改善には限界があります。

選択肢③:飲食以外の業界に転職する

最も給与・労働環境が改善しやすい選択肢です。

特にIT・エンジニア職種は、年収・労働時間・残業の面で飲食とは別世界といっても過言ではありません。

飲食からITに転職した私のBefore/After

飲食正社員時代エンジニア転職後
月収(手取り)約17万円大幅増(年収500万台)
1日の労働時間約14時間8時間
残業代ほぼなし発生時は全額支給
年収300万台500万台
在宅勤務なし完全在宅

年収が上がった上に、働く時間が半分近くになりました。

エンジニア転職の具体的な方法

27歳・PC未所有・プログラミング完全未経験から転職できた方法は、就職支援付きの無料プログラミングスクールを使うことでした。

私が卒業したプログラマカレッジは、受講料ゼロで2〜3ヶ月の技術研修から就職活動まで一括サポートしてもらえます。

入校条件(事前確認を)

  • 30歳以下
  • 首都圏での就職希望
  • 職歴不問(フリーター・ニート可)

31歳以上・地方在住の方はIT転職エージェントが現実的な選択肢です。 → IT転職エージェント比較

よくある質問

Q. 飲食業で年収400万以上の人はいますか?

A. います。大手チェーンの上位管理職や本部勤務の人は400万以上になるケースがあります。ただしそのポジションに就けるのはごく一部です。

Q. 飲食の給料は法律的に問題ないですか?

A. 最低賃金を下回る給与は違法ですが、サービス残業で実質的な時給が最低賃金を下回っているケースは多いです。残業代が出ない残業は労働基準法違反(第37条)です。

Q. 飲食業は将来的に給与が上がりますか?

A. 最低賃金の引き上げにより底上げは起きています。ただし業界構造の問題から、他業種との差が大きく縮まるには時間がかかると思われます。

まとめ

飲食業が「長時間なのに給料が安い」理由は、個人の問題ではなく業界の構造問題です。

  • 利益率が低い業種のため、人件費を削りやすい構造になっている
  • サービス残業が常態化し、実質の時間単価が低い
  • 業界全体の構造は短期間では変わりにくい

「今の会社に居続ければ状況が改善する」という期待は、構造的に難しい面があります。

私は27歳で別の業界に移り、年収が大幅に変わりました。「飲食で頑張り続けること」だけが選択肢ではないことを知ってほしいと思います。

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