- これから飲食店正社員になりたい
- 飲食店正社員から転職したい
- 飲食店正社員の実態ってどうなの?
そのような方向けに、飲食店の正社員の仕事内容や給料、残業時間などリアルな実態を紹介します。
あやせ
- 元ブラック飲食チェーン正社員
- 1日14時間勤務 + サービス残業
- 26歳の時に未経験からIT業界へ転職
- WEBエンジニアで完全在宅ワーク
私は元ブラック飲食チェーンの正社員として勤めていました。
今では完全未経験からITエンジニアとして転職し、残業無し、年150日の休日、平均以上の給与、在宅ワークで働けています。
飲食業は5年ほど勤めたので、実体験をもとに飲食業社員のリアルな実態をお話しできます。
「これから飲食店正社員に就職を検討している方」には、飲食業社員のリアルな実態が分かり、自分が飲食社員となるべきなのか参考になるかと思います。
「飲食業正社員から転職しようとしている方」には、私のように転職を成功させるヒントが見つかります。
以下の目次で気になる項目からご覧ください。
※この記事はあくまで私の実体験に偏った内容です。飲食企業・店舗によって当然状況は異なります。
飲食店の正社員の実態ってどうなの?15の観点から解説
私は元大手飲食チェーンの正社員として勤めていました。
その立場から飲食店の正社員の仕事内容や給与面、労働時間などリアルな実態を15個の観点から紹介します。
飲食店正社員の「仕事内容」はキツイって本当?
飲食店舗の正社員は、アルバイト・パートさん(以下アルバイト)とは責務の大きさの違いから仕事内容が大きく異なります。
アルバイトの場合は、用意されたマニュアルに従って、「基本的な接客や調理業務」をすればよいだけでした。
一方正社員の場合は、アルバイトの仕事はできて当たり前です。
正社員はそれに加えて、店舗運営管理、従業員の管理と育成、在庫管理と発注、売上や経費の管理、クレーム処理、衛生管理など、「マネジメント業務」が主な仕事になります。
イメージとしては以下のような業務割合です。
- 基本的な接客や顧客対応業務 ➡ 2割
- マネジメント業務 ➡ 8割
アルバイトとしては楽しかった飲食店での仕事も、正社員となると景色が一気に変わります。
理不尽な顧客クレームへの対応など嫌なことも増えるでしょう。
「アルバイトが楽しかったから正社員になろう」という軽い気持ちで正社員になると後悔するかもしれません。
飲食店で働く社員の「給料」は安いのか?
飲食店正社員時代の給料は、手取りで17万円ほどでした。
ただし労働時間が長く、サービス残業だったため、時給換算すると約600円でした。
アルバイトの場合は最低賃金1000円を超える時代です。
アルバイトより責務が大きく労働時間が長いのに、給料はアルバイトの約半分という過酷な職種です。
飲食店社員「労働時間」の実態は?
飲食店正社員時代の労働時間は、基本的に毎日14時間労働でした。
朝10時ころに店舗へ出勤し、夜24時過ぎに退勤。
GW(ゴールデンウィーク)や年末年始などの繁忙期には休憩をとる暇もありませんでした。
飲食店の正社員はどの程度「残業」しているのか?
飲食店正社員として働いていた時の残業時間は6時間くらいでした。
実働8時間労働で、残業分の6時間については勤怠システム上で打ち消され、実質の勤怠は8時間労働として計算され給料が支払われていました。
この様なサービス残業は、多くの飲食店で行われているかと思います。
飲食店で働く社員はどのような「キャリア」を目指せるのか?
チェーン展開している大きな飲食企業では様々なキャリアが用意されています。
- 店舗スタッフ(ホール・キッチン)
- 店長
- エリアマネージャー
- 商品開発
- マーケティング
- 広報
- 人事
- 経営企画
多くの場合、店舗スタッフ(ホール・キッチン)からキャリアがスタートします。
店長までは比較的早めに昇格できる印象です。
私の周りでは、早くて1年くらいで店長になった方もいました。
上記のようなキャリア一覧を求人などで見ると、輝かしい未来や希望を感じますが、実際には過酷な労働条件が待っています。
飲食正社員は「絶対に商品開発をやりたい」「自分の店を持ちたい」という明確な意志がある方でなければ続かない職種です。
飲食店社員に「福利厚生」はあるのか?
勤める飲食企業の大きさに比例して福利厚生の幅も広がる傾向にあります。
私の勤めていた企業は比較的大きかったので、保養所や住宅手当、持ち株会や引っ越し費用補助などがありました。
労働条件と違い、福利厚生の表示は嘘をつけませんので、求人に応募する際はその企業の公式ホームページなどで調べるとよいかと思います。
飲食店ではどのような「人間関係」が構築される?
私の場合はコミュニケーションを取ることが好きだったので人間関係は良好でした。
飲食店の正社員となると、時には数十人のアルバイトさん達をまとめあげる必要がありますが、人間関係で困ったことはありませんでした。
一般的な飲食チェーンでのアルバイトさんは、主に学生や外国の方が多くなっています。
個人的な感覚ですが、若い学生さんたちは素直で真面目な方が多いと思います。
確かに突然来なくなったり、遅刻してしまう人もいますが、仕事自体はこちらの指示に素直に文句なく進めてくれる人が大半でした。
外国人スタッフの方も日本語を話せる方が多く、真面目に要領よく仕事を進めてくれるのでとても助かりました。
多くの学生さんや外国人の方とコミュニケーションが取れるのは、普通のオフィスワーカーとは違う飲食店正社員の魅力と言えます。
飲食店の正社員は職業としての「安定性」があるのか?
飲食店正社員は以下の理由から安定性は他業界と比べて低いかと思います。
経済的安定性
正社員は安定した収入を得ることができますが、飲食業界全体の平均給与は他の業界と比べると低めの傾向にあります。そのため、経済的な安定性は業界平均の給与水準に依存します。
キャリアパスの安定性
飲食店の正社員は、キャリアアップの機会が比較的明確で、経験とスキルが向上するにつれて昇進の可能性があります。しかし、エリアマネージャーや商品開発部門など、人気が高くトップレベルのポジションへの競争は激しく、簡単には昇格できません。
業界の変動性
飲食業界は経済状況、消費者の嗜好の変化、季節要因など外部要因の影響を受けやすいため、業界としての安定性は時として変動する可能性があります。
長時間労働とストレス
長時間労働や高いストレスレベルは、職場での安定性に影響を与え、職業生活と私生活のバランスを取ることを難しくする場合があります。
飲食店で働く社員の「有休消化率」は低い?
宿泊業・飲食サービス業の有給消化率は45%と全業種の中で最低です。
電気・ガス・熱供給・水道業」が 73.3%、全業種の平均有給消化率は56.6%となっています。
厚生労働省の「令和3年就労条件総合調査」より
実際に私が飲食店に勤めていた頃も、有給を取得したことはありませんでした。
常に人手不足で有給など申請できる雰囲気ではなく、自分が持っている有給休暇日数すら把握していない状態でした。
そもそも有給を取っても普段の休日が1日減るだけなので、結局意味がありませんでした。
飲食店正社員の「離職率」は高いのか?
飲食含むサービス業の1年以内の離職率は50%を超えるというデータがあります。
私が勤めていた企業でも、20人ほどいた同期は1年後には10人以下になっていました。
離職の原因としては、労働時間の長さ、サービス残業、体力的精神的ストレスなどです。
飲食正社員の離職率はかなり高い水準にあるかと思います。
飲食店の正社員で「結婚」できる?
飲食店正社員のまま結婚するのは非常に厳しいと感じています。
私も結婚を期に転職しました。
飲食社員のまま結婚は厳しい|私が結婚を機に転職を決意したわけ
飲食店の正社員として「向いている人の特徴」は?
飲食店正社員に向いている人の特徴は「人が好き」「将来の夢がある」「仕事が最優先」と言えるでしょう。
具体的には以下のような内容です。
- コミュニケーション能力が高く、チームや顧客との関係構築が得意
- サービス業が好きで将来は自分の店を持ちたいなどキャリアが明確
- 不規則な休みや勤務シフトに対応できる柔軟性
- 仕事が好きでプライベートをも犠牲にできる
上記に当てはまるような方は、飲食店正社員に向いている特徴を持った人で、長く飲食業界で活躍されるかと思います。
飲食店正社員を「目指すべき人」はどのような人?
飲食店正社員を目指すべき人は、明確な夢がある方です。
例えば、
- 将来自分の店を持ちたい
- 出世して本部にキャリアアップしてお金を稼ぎたい
- 商品開発したい
など明確な意思がある方でないと、キャリアスタートとなる店舗スタッフの時点で過酷な労働条件についていけず、早期退職してしまう可能性が高くなります。
飲食店正社員に応募する際には、飲食企業に就職する明確な理由をはっきりとさせましょう。
飲食店の正社員へ転職すべき?
飲食店正社員への転職は正直言っておすすめできません。
もし私の身近な人が飲食店正社員を目指そうとしている場合には、引き止めてしまうでしょう。
なぜなら、飲食正社員は労働面・給与面で本当に過酷だから。
あくまで私のケースですが、1日14時間労働でサービス残業、給与は時給換算すると600円ほどでした。
もし飲食業界でないといけない理由がはっきりしているのであれば止めません。
しかし、「単にアルバイトが楽しかったから」というような軽い気持ちでも転職は後悔する結果となるかもしれません。(私がそうでした)
特にプライベートを重視したい方は絶対に別のキャリア選択をおすすめします。
飲食店正社員からの転職は考えるべき?
飲食店正社員からの転職はおすすめします。
このページを読まれている時点で、飲食店の正社員としての働き方に少なからず疑問を持っているはず。
長すぎる労働時間、低すぎる給料、少なすぎる休日、私が転職を検討した回数は数え切れません。
不安定な気持ちのまま働き続けてしまうのは、本当に時間がもったいないです。
もし今お勤めの飲食店がブラック企業なのであれば、そのまま働き続けても労働力を搾取され、あなたの人生の時間が短くなるだけです。
現在飲食店に勤めていて、すこしでも転職が浮かんだら、早期に別のキャリアを検討することをおすすめします。
重要|まとめ
これから飲食店の正社員に転職しようとしている方へ(過去の自分へ)
飲食店の正社員は本当に大変な仕事です。
「自分の店を持ちたい」「出世して稼いでやる」というような、明確な夢が無いのであれば、はっきり言っておすすめできない職種です。
アルバイトより責任が大きく仕事が多いのに、サービス残業が多くなるため労働時間に対する実質的な給料はアルバイトより低くなります。
離職率も高く、1年以内に半分以上が辞めていく職種です。
「アルバイトが楽しかったから正社員になろう」という軽い気持ちで正社員になると後悔するかもしれません。
ぜひ今一度丁寧にご自身のキャリアを見つめなおしてみてください。
飲食店の正社員から転職しようとしている方へ
現在飲食店に勤めていて、理不尽な働き方に不満があり、少しでも転職が浮かんでいるのであれば、早期に別のキャリアを検討することをおすすめします。
もしあなたが20代と若ければいくらでもチャンスはあります。
全く別の業界へ未経験からでも転職可能です。
私は26歳の時に、飲食業界から未経験でITエンジニアに転職しました。
無資格で特別なスキルも何も持っていない状態でした。
ですが、今では転職に成功し、残業無し、年150日の休日、平均以上の給与、在宅ワークができています。
飲食店正社員から完全未経験でITエンジニアへ転職したときの体験談
我慢しても働き続けても、ブラック企業に労働力を搾取され、あなたが楽しんで生きるべき人生の時間が短くなるだけです。
ぜひ自分の人生を大切にしてください。
当サイトでは、完全未経験からITエンジニアへ転職する方法について紹介しています。
ITエンジニアのメリットは以下のとおり。
- 給料が高い
- 在宅ワークができる
- 独立、副業、転職で将来性が無限大
私も元ブラック企業からITエンジニアとなって、残業無し、年150日の休日、平均以上の給与、在宅ワークと好条件で働くことができています。少しでも興味のあるかたは、ぜひ転職体験談をご覧ください。
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