- 居酒屋正社員に就職しようと考えている
- 月収はどれくらいか気になる
- 正社員とアルバイトとの仕事内容の違いを知りたい
そのようにお悩みの方向けのページです。
あやせ
- 元ブラック飲食チェーン正社員
- 1日14時間勤務 + サービス残業
- 26歳の時に未経験からIT業界へ転職
- WEBエンジニアで完全在宅ワーク
私は現職のITエンジニアになる前は、大手飲食チェーンで正社員として働いていました。
飲食業界歴は長く5年ほど経験しており、居酒屋勤務も経験しています。
このページでは私の経験をもとに、
- 居酒屋正社員の月収
- 正社員とアルバイトの仕事内容の違い
について紹介していきたいと思います。
また、私がなぜ飲食店の正社員を辞めたのかも参考までにお話しようと思います。
これから居酒屋など飲食店での正社員になろうとお考えの人には、キャリア選択の参考になるかと思いますのでぜひ最後までご覧ください。
居酒屋正社員の月収
私が勤めていた居酒屋では、月収は手取りで17万円ほどでした。
管理職ではなく一般の店舗スタッフです。
会社は上場企業でしたので、社会保険などはしっかり加入できていました。
労働時間は1日14時間程でしたが、超過労働時間の5時間(休憩が無い日は6時間)にはサービス残業で給与が発生していませんでした。
そのため受け取っていた給料は1日8時間分のみでした。
時給換算すると600円〜700円ほどだったかと思います。
居酒屋正社員とアルバイトの仕事内容の違い
居酒屋の店舗で働く正社員とアルバイトの仕事内容は、業務範囲の広さに大きな違いがあります。
正社員の仕事内容は以下のとおりです。
- キッチン・ホールスタッフのリーダー
- 食品や雑貨の在庫管理と発注
- 売上管理と経営分析
- 従業員のスケジューリングと管理
- 顧客対応とクレーム処理
- 衛生管理と安全基準の維持
一方、アルバイトの仕事内容は以下のとおりです。
- お客様の注文取り
- 料理と飲み物の提供
- テーブルの片付けと清掃
- 在庫の補充と整理
- キッチンのサポート
- 基本的な顧客対応
このように正社員とアルバイトでは、仕事内容の範囲に大きな違いがあります。
正社員は店舗やスタッフのマネジメント業務が多く、アルバイトは基本的な顧客対応や単純作業のみとなります。
正社員になると、覚えなくてはいけない仕事が桁違いに増えます。
ホールでの顧客さばきを完璧にこなすこと、キッチンでの料理マニュアルを覚えていることは当たり前です。
そのうえで、アルバイトスタッフに指示を与える側の役目に回ります。
視野を広げ、店舗全体、スタッフの動きに気を配るため、営業時間中は常に神経が張りつめます。
営業時間外でも、従業員のシフト作成や在庫管理、衛生管理と仕事は山積みです。
また、正社員の場合、働く時間が大幅に増えます。
あくまで私の場合ですが、1日14時間労働は当たり前でした。
重要|居酒屋正社員を考えている方に伝えたいこと
ここまで居酒屋での正社員とアルバイトの違いについて、給料と仕事内容の面から紹介しました。
あくまで私の経験をもとにしていますので、他の企業では状況が異なるかとは思いますが、基本的にはどの居酒屋でも共通しているかと思います。
まず給与面ですが、結論としてはアルバイトで働いた方がお金が貰えます。
たとえば、東京都の最低賃金は1時間 1113 円です。
正社員として働いていた私の場合ですが、1日14時間働いて月給の手取りは17万円ほど。
時給換算すると 600円 ほどです。
正社員に時給という概念はなく、8時間働いたそれ以降の時間はサービス残業でしたので、この計算になります。
お金を求めるのであれば、単にアルバイトとして働いた方がいいかと思います。
正社員とアルバイトでは、仕事範囲も大きく異なります。
アルバイトでは、接客が好きだから、ホールスタッフとしてお客様対応を楽しむ。
料理が好きだから、キッチンスタッフとして、オーダーに集中することが出来たかと思います。
ですが、正社員になれば一気に仕事に責任が生まれ、業務範囲は格段に広がります。
沢山のスタッフとのコミュニケーションやお客様からの理不尽なクレームへの対応、お酒を飲まれた方の粗相の後始末(衛生管理の観点から基本的に正社員が対応しなければいけません)など、大変なことが沢山でてきます。
「アルバイトが楽しかったから正社員になる」
という考えは正直危険かもしれません。
私も元々アルバイト経験を経て、飲食店の正社員になりました。
接客や料理が楽しくて、サービス業は自分に向いていると考えていたからです。
ですが、正社員になって業務範囲が広がり責務が加わったことで、仕事内容は激変しました。
労働時間は大幅に増え、ストレスはたまっていく一方、そのうえお給料もアルバイトで働くよりも少ない。
5年ほど飲食店で働きましたが、自分のキャリアやプライベートの将来性に対する不安が募り、退職に至りました。
もしあなたが居酒屋など飲食店の正社員に転職を考えている段階であれば、厳しいことを言いますが、以下のことをじっくり考える必要があります。
- 責務が広がることにより嫌な仕事が増えても耐えられるか
- サービス残業があっても耐えられるか
- プライベートな時間が無くなっても大丈夫か
まとめると、
「その企業や店舗に人生を掲げる覚悟があるか」
ということです。
上記のことを、「できれば飲食店の正社員になる前の自分に言ってあげたかった」という気持ちから、このようなことを書きました。
もし、身内に飲食店への就職を安易な気持ちで考えている人がいれば、私は絶対に止めてしまうでしょう。
飲食店を5年間経験したから、楽しさも知っていますが、並大抵の体力や精神力、志がなければ続けていけない職種だと知っているからです。
もし、あなたが20代と若くてキャリアを模索している途中なのであれば、転職先はいくらでも見つかります。
企業は若手を成長枠として扱い、業界未経験者でも積極的に採用しているからです。
飲食店で働きたいのであれば、常に人手不足な業界ということもあり、年齢を重ねた後でも就職は可能でしょう。
20代というキャリア形成期を無駄にしないよう、色々な業界を見た方がいいと個人的には考えています。
私自身も26歳の時に、飲食店正社員から全く未経験のIT業界へ転職し、WEBエンジニアとなりました。
今では、飲食業時代とは比べものにならないくらいの好待遇で働けています。
残業は無いですし、平均以上の給与、年150日以上の休日、在宅ワークで働けています。
エンジニアは手に職がつけられるので、スキルアップして独立や副業、さらなるキャリアアップの転職と将来性は無限大です。
もしITエンジニアに少しでも興味があれば、就職支援付の無料プログラミングスクールをまとめています。
またキャリアを模索中の方向けに未経験特化の転職エージェントについても調べていますので、よろしければご覧ください。
居酒屋正社員の経験者だから、楽しいことも知っていますし、とても大変なことも知っています。
そのうえで、居酒屋正社員の月収や仕事内容の実態を、正直に紹介させてもらいました。
改めてあなたのキャリア選択の参考になればうれしいです。