- なぜ飲食業が人気が無いのか知りたい
- 他業種から飲食業へ転職や就職を検討している
- 飲食業から他業種へ転職や就職を検討している
そんな方向けのページです。
あやせ
- 元ブラック飲食チェーン正社員
- 1日14時間勤務 + サービス残業
- 26歳の時に未経験からIT業界へ転職
- WEBエンジニアで完全在宅ワーク
この記事では、「なぜ飲食業が人気がないのか」について、飲食業界の現状を紹介しつつ解説しています。
これから飲食業界へ転職や就職を考えている方だけでなく、飲食業から転職を考えている方にも見逃してほしくない情報がありますので、ぜひ最後までご覧ください。
飲食業界の現状|なぜ飲食業は人気がないのか?
ネット上では飲食業で働くことに関しては、圧倒的にネガティブな情報が占めています。
なぜ飲食業の人気はここまで低下しているのか、飲食業界の現状からその理由について解説します。
労働条件とワークライフバランス
飲食業界は、長時間労働や休日が少ないという厳しい労働環境で知られています。
これが原因で、従業員の離職率が高く、結果として人手不足に悩む店舗が多いのが現状です。
また、飲食店の経営者や従業員は、コロナ禍の影響で生じた経済的な困難にも直面しています。
中小規模の店舗では特に、経営者や従業員の体力・気力が経営を大きく左右しており、個性のある店舗やウェブ広告、販売促進を行っている店舗が比較的早く客足が戻っている傾向にあります
経済的見返りと賃金の問題
経済面でも飲食業界は困難に直面しています。
2023年の春闘では、大手飲食チェーンでは賃金が上昇していますが、非正規雇用労働者の賃金上昇にはつながっていない現実があります。
これは、アルバイトやパートなど非正規雇用労働者の労働組合加入率の低さが背景にあります。
また、飲食店は低い利益率のため、人件費が利益を圧迫しており、採用コストの捻出が難しい状況です
飲食業界の課題
飲食業界が抱える課題について解説します。
長時間労働とその影響
飲食業界の大きな課題の一つは、長時間労働です。
業務量が多く、休みが取りにくい状況は、従業員のストレスや倦怠感を引き起こし、結果として高い離職率に繋がっています。
この長時間労働の文化は、従業員のワークライフバランスを損ない、職場の魅力を下げる要因となっています。
また、労働環境の厳しさは、若い世代を中心に飲食業界への進出を躊躇させる原因ともなっています。
スタッフ不足と業界の変化
飲食業界は、深刻なスタッフ不足に直面しています。
この人手不足は、労働条件の厳しさと低い賃金が要因となっており、特に非正規雇用労働者の採用と維持が難しい状況です。
非正規雇用労働者の低い労働組合加入率や、賃金上昇の波及しづらさも、この問題を悪化させています。
さらに、飲食業界は新型コロナウイルスの影響で経営状況が厳しくなり、既存従業員の雇用維持や新規採用にも影響を受けています。
業界全体が新しい働き方や採用方法を模索し、変革に挑んでいる状況です。
他業界との比較
飲食業界の課題について解説しましたが、次に飲食業と他業界について比較してみます。
飲食業界にはどのような魅力があり、どのような欠点があるのかについてみていきます。
飲食業の魅力と限界
飲食業界は、独特の魅力を持っています。
店舗運営のクリエイティビティ、顧客との直接的なやり取り、料理の技術やサービスにおける熟練の技などは、他の業界にはない特有の楽しさがあります。
また、地域社会に密接に関わり、地元の文化や食材を生かしたビジネスを展開できることも魅力の一つです。
しかし、これらの魅力は、長時間労働、低賃金、離職率の高さなどの厳しい労働条件と対峙することが多く、業界への参入障壁となっています。
特に若い世代の間で、これらの問題が業界の限界として認識されている傾向があります。
他業界との雇用条件の違い
他業界と比較した場合、飲食業界の雇用条件は一般的に厳しいとされます。
特に小規模な飲食店では、福利厚生が充実していないことが多く、正社員と非正社員の間での給与格差や福利厚生の不均衡が存在します。
一方で、他の業界では、フレックス制など柔軟な労働時間の設定、充実した福利厚生、職場環境の改善などの点で優れていることが多いです。
このような違いは、特に若い労働力の業界選択に影響を与えており、飲食業界にとっては大きな課題となっています。
飲食業界の将来
これから飲食業界で働いていきたいという方向けに、飲食業界の将来について解説します。
業界改革の動きと可能性
飲食業界は、改革と革新の時期を迎えています。
新型コロナウイルスの影響を受けた業界は、新しいビジネスモデルやIT技術の導入に向けて動いています。
例えば、デリバリーやテイクアウトサービスの拡充、デジタル技術を活用した顧客管理や広告、そしてSDGs(持続可能な開発目標)に基づいた地産地消の推進などが挙げられます。
これらの取り組みは、従来の飲食業界の枠を超え、新しい顧客層を開拓し、業界の持続可能性を高める可能性を秘めています。
また、従業員の福利厚生や働き方の改善も重要なポイントで、これによって業界全体の魅力が向上することが期待されます。
飲食業における新しい機会
飲食業界では、新しい機会が次々と生まれています。
デジタル化や技術革新により、顧客の好みや嗜好を詳細に分析し、パーソナライズされたサービスを提供することが可能になっています。
また、SNSやオンラインプラットフォームを活用したマーケティングにより、より多くの顧客にリーチすることができ、ブランドの認知度向上に繋がっています。
さらに、持続可能な経営を目指す動きは、地域社会との連携を強化し、地域の生産者と連携した新しいメニュー開発やイベントの開催など、地域に根差したビジネスの展開を可能にしています。
これらの新しい機会は、飲食業界のポテンシャルを引き出し、業界の未来を形作る重要な要素となっています。
飲食業正社員から転職を考える人へのアドバイス
ここまで飲食業の厳しい状況と将来について解説しました。
飲食業はその厳しい労働条件から、高い離職率と就職率の低さで常に人手不足、一部の飲食店では現場は負のサイクルに陥っているのが現状です。
そんな厳しい状況に疲れ果て、飲食業から転職を考えている人も多いはず。
私も大手ブラック飲食チェーンから転職した一人です。
飲食業正社員から転職を考えている人向けに、キャリアチェンジのポイントを紹介します。
キャリアチェンジを考える際のポイント
飲食業界から他業界への転職を考える際、いくつかの重要なポイントがあります。
まず、自分が持つスキルや経験を正確に把握し、これらが他業界でどのように役立つかを考えることが大切です。
例えば、飲食業界で培った顧客サービスのスキルやチームマネジメントの経験は、多くの業界で重宝されます。
また、キャリアチェンジを考える際には、新しい業界の特性や求めるスキルセットをリサーチし、必要な資格や追加のトレーニングがあれば、それを取得することも検討してください。
ただ、無理に飲食業と次の職種を結びつける必要もありません。
私の場合は無資格・未経験からITエンジニアへ転職しました。
体験談など別記事でも紹介していますので、よろしければご覧ください。
他業界からのスキルの転用
飲食業界での経験は、他の多くの業界で有効に活用できるスキルを多く含んでいます。
顧客対応から培われたコミュニケーション能力、過酷な労働環境からの高いストレス耐性、チームで働く能力などは、特に顧客サービス、小売、ホスピタリティ業界などで非常に価値があります。
また、飲食業界特有の柔軟性や創造性は、マーケティングやイベント企画の分野でも活用できるでしょう。
これらのスキルを強調し、どのように新しい業界で活かせるかを明確に示すことが、転職活動において重要です。
飲食業正社員へ転職を考える人へのアドバイス
「これから飲食業の正社員として転職や就職したい」という方向けに、過去飲食業で苦労した私から、下記だけはアドバイスさせていただきたいと思います。
- 過酷な労働条件への覚悟を再認識
- 他業種への転職模索も検討
過酷な労働条件への覚悟を再認識
飲食業界への転職を検討する際には、業界特有の労働条件への理解と相当な覚悟が必要です。
飲食業界は長時間労働が一般的であり、休日や休暇が限られている場合が多いです。
また、ピーク時の忙しさや、厨房での高温環境など、肉体的にも精神的にも要求されることが多い業界です。
私の場合は、1日14時間労働、サービス残業は当たり前の職場でした。
私の実際の飲食正社員での経験については別ページで紹介しています。
私の同期に20人のうち半分以上は1年以内に辞めていきました。
飲食業での正社員は「サービス業が大好き」「将来は自分の店をもちたい」など、明確な志がなくては続けられない職種だと考えています。
過酷な労働環境である条件を十分に理解し、受け入れる準備が必要です。
他業種への転職模索も検討
飲食業界へ正社員として転職を考える際には、他の業界への転職も併せて検討することを強くお勧めします。
「接客業が好きだから」「学生時代時代バイトしていて身近な職種だから」など軽い気持ちで就職する職種ではありません。(私がそうでした)
たとえ、無資格でも、高卒でも、正社員歴がなくても、就職できる職種はたくさんあります。
もしあなたが20代と若ければ、未経験で就職できる職業はさらに幅が広がります。
自分の可能性を狭めずに、飲食業に絞らず、他業種職種についても、調べてみてください。
重要|まとめ
飲食業が就職や転職先として人気が無い理由について、飲食業の現状から解説してきました。
私は5年以上飲食業界に勤めていましたが、その過酷な労働条件から常に人手不足であり、在職中の労働者に負担がかかり、更に人が辞めていくという、負のスパイラルを目の当たりにしてきました。
飲食含むサービス業の1年以内の退職率は50%以上というデータもあります。
「これから飲食業に正社員として就職したい」と考えている方は、実際に飲食業で正社員をしていた経験者として、「相当な覚悟をするべき」であることを伝えておきたいです。
私の経験に偏った話ではありますが、私の場合に1日14時間労働、サービス残業、時給換算600円、休日は週に1日という過酷な労働条件でした。
飲食業での正社員は「プライベートを犠牲にする覚悟」が無くてはやっていない職種だと考えています。
もしあなたが20代と若ければ、例え高卒、無資格、正社員経験なし、だとしても未経験で就職できるチャンスはたくさんあります。
私は26歳の時に未経験でITエンジニアへ転職しました。
今では、残業無し、年150日以上の休日、平均以上の給与、在宅勤務で働けています。
自分の可能性を狭めずに、ぜひ広い視野を持って転職活動されることをおすすめします。
もしITエンジニアに興味があれば、就職サポート付きのプログラミングスクールや未経験特化の転職エージェントも調べていますので、ぜひ参考にしてみてください。
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