- プログラマカレッジの就職先にSESが多いのは本当かどうか
- SES就職が「やめとけ」と言われる理由の正体
- 実際にSES企業に就職した私に何が起きたか
- SES就職を避けたい場合にできること
あやせこんにちは。WEBエンジニアのあやせです。
「プログラマカレッジって、SESにしか就職できないって聞いたんですが……」
申し込みを前にして、そこで止まっていませんか。
たしかに、SES企業への就職が多いのは事実です。
私自身、プログラマカレッジを卒業してSES企業に入りました。
でも、「だからやめとけ」かどうかは、また別の話です。
私がSES企業の内定を受けた日のこと
キャリアアドバイザーから電話があったのは、スクールの研修もほぼ終わりに差し掛かった頃でした。
「SES企業になりますが、内定が出ました」
電話を切った後、少しの間ぼーっとしていたのを覚えています。「SESか」と思った。正直、「自社開発がよかった」という気持ちがゼロだったとは言いません。
でも同時に、こうも思っていました。
——半年前の自分を思い出せ。あのとき私は何をしていた?
飲食チェーンで週6日・14時間働いて、手取り17万でした。時給に換算すると600円台。残業代はほぼ出なかった。23時に閉店してモップがけして、翌朝9時の開店に備えて6時起きの生活。その頃スマホで転職サイトを見ていたのは、いつも駐車場でした。帰る気力もなくて、車の中でぼーっとしながら画面をスクロールしていた。
そこから半年。SESとはいえ、エンジニアとして内定が出た。
「やめとけ」と言えるような状況じゃなかった、というのが私の感覚です。
SESとは何か
SES(System Engineering Service)は、エンジニアをクライアント企業に常駐させて働かせる形態の会社です。「客先常駐」とも呼ばれます。
ネット上では否定的な声も多い。「スキルが身につかない」「やめとけ」という記事も出てきます。
批判される理由は分かります。会社によっては、単価の低い保守作業ばかりに入れられる。常駐先が変わるたびに人間関係がリセットされる。自分のやりたい技術から外れた仕事を続けることになる
——そういう話が実際にある。
ただ、SES企業の実態はピンキリです。「SES」という言葉でひとくくりにして「やめとけ」と言うのは、少し雑だと思っています。
実際に入社してみて、何が起きたか
入社初日、常駐先のオフィスに行きました。
飲食の現場との違いは、入ったその瞬間から分かりました。ビルのエントランス、受付、エレベーター。調理場の油と熱気に慣れきっていた感覚器官が、「あ、違う世界だ」と認識していた。
席についてPCを開いたとき、ふと思いました。自分のデスクがある。定時がある。今日、閉店後に床を拭く必要はない。
最初の1ヶ月で気づいたことが二つあります。
一つは、スクールで学んだことと現場で求められることが全然違う、ということ。コードの書き方以前に、チームで動くこと、仕様書を読むこと、報告の仕方——知らないことだらけでした。SESの現場で、本物の開発の作法を初めて覚えた。
もう一つは、飲食で自分がどれだけ「慣れて」いたか、ということ。
「慣れた」と思っていたあの感覚は、成長じゃなくて麻痺だったと思います。消耗を「普通」だと感じるように、脳が調整されていた。比較対象のある環境に出て初めて、それが分かりました。
「SES = やめとけ」という意見について
ネット上の「SESはやめとけ」という声には、二種類あります。
一つは、悪質なSES企業の話。スキルアップよりも稼働率を優先して、単価の低い現場に延々と入れ続けるような会社のことです。これは避けるべきです。実際にそういう会社は存在します。
もう一つは、「SESより自社開発がいい」という理想との比較。これは正しいけれど、出発点を無視しています。
未経験・スクール卒で、いきなり自社開発企業の正社員になれる人はほとんどいません。プログラマカレッジには5,000件以上の求人がありますが、自社開発企業の求人は競争率が高い。
比較すべきは「SES vs 自社開発」じゃない。
「SESを経由したエンジニアキャリア vs 飲食を続けること」です。
その比較で言えば、私の答えは一つです。
SESで入社した初月の給与明細を見たとき、飲食時代と比べて手取りが上がっていました。労働時間は半分以下になっていた。
SES就職を避けたい場合
SESに抵抗がある場合、就職活動の段階でできることがあります。
① キャリアアドバイザーに最初から伝える
「自社開発か受託開発を希望します」と最初から伝えることで、紹介される求人の方向が変わります。希望を言わなければ、通りやすい求人を中心に紹介されます。
② 面接時に直接確認する
「自社サービスはありますか」「客先常駐の比率はどのくらいですか」を面接で聞くことができます。答えを濁す会社は警戒した方がいい。
③ 研修中にポートフォリオの質を上げる
自社開発企業は技術力の証明を求めます。GitHubに成果物を整備して、「この人は自走できそう」と思わせられれば、選択肢が広がります。
まとめ
プログラマカレッジの就職先にSESが多いのは事実です。
でも私が言いたいのは、SESを入口として使ってもキャリアは作れる、ということです。SESでの現場経験を積んだ上で、次のステップに進むエンジニアは多い。私もそうでした。
「SESしかないから行かない」という判断が、飲食で消耗し続ける理由になっているなら、一度立ち止まって考えてほしいと思います。
あの駐車場でスマホを見ていた自分に、今の状況を見せてあげたい。本当にそう思います。
入校条件(事前確認を)
- 30歳以下(30歳は要相談)
- 首都圏での就職希望
- 職歴不問(フリーター・ニート可)
31歳以上・地方在住の方はIT転職エージェントが現実的な選択肢です。 → IT転職エージェント比較
よくある質問
Q. プログラマカレッジからSES以外の会社に就職できますか?
A. できます。自社開発・受託開発企業の求人も含まれています。「SES以外を希望する」と担当者に伝えることが重要です。ただし未経験者にとって競争率が高い求人であることは理解しておいてください。
Q. SES企業から自社開発企業に転職できますか?
A. できます。SESで実務経験を積んだ後、2〜3年で転職するエンジニアは珍しくありません。SESは「最初の現場経験を積む場」として使えます。
Q. 悪質なSES企業を見分けるには?
A. 面接時に「平均的な常駐先の規模」「エンジニアの平均勤続年数」「技術研修・資格支援の有無」を確認しましょう。プログラマカレッジ経由で紹介される企業は一定のスクリーニングがかかっているため、自力で探すよりリスクは下がります。
Q. 「やめとけ」「闇」と検索に出るのはなぜですか?
A. SEO上で「〇〇 やめとけ」はクリックされやすいため、各メディアが記事を書いています。ほぼすべてのスクールで同じワードが出ます。実際に悪い評判が多い、という意味ではありません。








